意味のない散歩

2022/09/07

 今日は一日雨だった。朝にお弁当を作る。こうしないと家を出る気が起きないからだ。鮭を焼いたが、塩分が少な過ぎて美味しくなかった。塩焼きは塩辛いのがいい。

 外は蒸し風呂みたいな不快さだった。もう少し秋らしくなって欲しい。お昼を食べて、本を読んでから、どこへも行く当てがなくなった。図書館は閉館しているし、仕方なく雨の路地を彷徨い始めた。

 街の風景も死んだようになっていた。もちろんこれは見る側の責任である。しばらく歩いていると東急本店に着いた。これも生きながら死んだ建物だ。昭和の残り香のような空間に活気なんてまるでなかった。取り壊されるのは今年の冬だそうだ。こんな渋谷の端っこには、若い人が来ないのだという。実際、最近完成した駅近のビルは、エスカレーターに辿り着くのも大変なほどの混雑である。

 ひとしきり建物の中(本屋の階と階段だけだが)をふらついた後、おやつのおにぎりを買いに行った。赤飯がとても美味しい。赤飯は自分で作るのが億劫だからこういう所で買ってしまう。それからダイソーで糸ようじを買い足した。